362号墳



361号墳の上にある362号墳。

直径13.0m、高さ4.0mの積石塚です。




墳丘全景。

ご覧のように藪が生い茂っていて分りづらいのですが、
この362号墳、一墳丘に二石室を持つという非常に
珍しい古墳なのです。




しかも、一つは竪穴式石室、一つは横穴式石室という
イレギュラーな組み合わせ。
このような組み合わせはあまり記憶にありません。

写真は墳丘正面から向って右上、墳丘頂上近くにある
竪穴式石室の開口部。




石室。

薄い割石を横に積み上げています。
サイズは幅0.58m、高さ0.82m、石室長3.25m。

横穴式石室の影響が見られ、横穴式石室への移行期の
石室と考えられています。



(;´Д`)スバラスィ ...ハァハァ




さて、改めて横穴式石室の開口部。

高さ50cm弱。



ズサ━━⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡━━!!




玄室。

割石をわりとぞんざいに積み上げたワイルド風味の
石室。
サイズは奥幅1.25m、高さ1.6m、石室残存長
5.0m。
床面はほぼ長方形で、側壁の石材加工もやや未熟な
感じを受けます。

・・・竪穴式石室がある点といい、わりと初期の築造
なのかも・・・



(*´д`*)ハァハァハァアハァ




天井石は5枚の巨石。

ここだけはキチンと平面処理してるようですな。




玄室から開口部。

玄室前部が失われているようなので石室形式は不明。
竪穴式石室と石室の中心軸は平行しています。


・・・しかし、一つ疑問な点があります。
墳丘の形状からして横穴式石室の後に竪穴式石室が
追加築造された可能性が高いのですが、なぜ古い
形式の石室が後から築造されたのか?
追葬が容易なのが横穴式石室の特徴なのに、なぜ
わざわざ石室を追加したのか?

考えるほど謎が深まるばかりですが、もしかして二つの
石室の被葬者は夫婦で、「夫の墓に入りたくない!」
死後別居を望んだのかも・・・



( ´д)ヒソ(´д`)ヒソ(д` )





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