イノラムキ古墳



えーっ、個人的には二度と行きたくない古墳
BEST3に入るのが、このイノラムキ古墳です。
具体的な位置は日下神社古墳のマップを参照して
ください。
日下神社古墳の上方(東)に大きな溜池があり、その
北の尾根をとにかく東に登っていくとたどり着きます。
本格的に古墳見学を始めた数年前にはビビッて見学を
諦めたのですが、古墳レベルが上がった
今なら・・・ということで、再チャレンジしてみますた。

・・・古墳レベルと反比例して体力が
落ちたというに気付かなかったのですが。



(|| ゚Д゚)トラウマー


左の写真は山頂付近の送電鉄塔下から。
西からここまで来ると行き過ぎで、ここから50mほど
西(大阪側)に戻った南斜面にあります。




ケモノ道から墳丘。

標高360mという冗談みたいな位置にある独立墳。
道とは名ばかりの藪を30分以上登り、ヘロヘロになって
ようやく到着。
途中、「俺、何やってんだ?( ゚ω゚ )」
何度も我に返りかけましたが、そこは何とか古墳愛
乗り切りますた。



⊂⌒~⊃。Д。)⊃ ・・・もう死にそう・・・




開口部側から墳丘全景。

実は東西15m、南北18mの三段築造された方墳。
7世紀中頃〜後半築造という、近畿では最終末期の
古墳です。




羨道から。

羨道長は現状で1.25m。




玄室。

玄室長5.1m、幅、高さとも1.9m。
側壁、奥壁とも表面加工した花崗岩を二段積みに
しています。
さすがに終末期の古墳、いい味出してますわ・・・



(;´Д`)スバラスィ ...ハァハァ




奥壁前には石棺片らしき石材が。




天井は平板な石材を3枚使用。
奥から開口部にかけてなだらかに低くなっていきます。




玄室から開口部。

無袖式ですが、羨道部分は天井が一段低くなっている
ようです。
羨道は外に「ハの字」に開いてます。



(・∀・)イイネ!!




そして注目したいのが開口部横の側壁。

左右の側壁に人為的な穴が穿たれてます。
これは、閉塞のために開けられた穴だと考えられています。



・・・この後、下山途中に転倒して谷底に落ちかけたり、
道に迷ってリアルで遭難しそうになったりと、いろんな
意味で思い出に残る古墳見学となりますた・・・



((((;゚Д゚)))ガクガクガクブルブルブル




      イノラムキ古墳    総合評価               
  ビギナーお薦め度 止めとけ。
  マニアお薦め度 マニアの真髄が試される古墳。
  交通アクセス状況   溜池の横に駐車スペースあり。 大型車進入不可。
 下車後徒歩約30分。
  観賞のポイント 奥壁、側壁の石材加工と開口部脇の閉塞用の穴?に注目。
  その他の注意点    ライト推奨。冬季推奨。滑落注意。動物注意。   





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