寺崎白壁塚古墳



「ドキュメント 寺崎白壁塚古墳」
今回は水曜スペシャル風にいきます。


・・・2010年初頭。

コフニストたちの間にある噂が流れた。

「寺崎白壁塚古墳が開いてるらしい・・・」と。


ド━(゚Д゚)━ ン !!!


寺崎白壁塚古墳といえば、奈良でも希少な横口式石槨墳
ですが、現在は埋め戻され見学できないハズ。
事の真相を確かめるべく、我が探検隊は現地に趣いた
のであった!



ワーイヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノワーイ




与楽鑵子塚古墳の裏の竹林に、何やら意味ありげな
ピンクリボンが?!

しかも、我々を導くかのように、点々と奥にリボンの
目印が付けられている!
これは、一体何を意味するのであろうか?
我々は意を決し、奥へと進むのであった・・・



ビクッ. ∧ ∧ ∧ ∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  Σ(゚Д゚;≡;゚д゚) < うおっ、何だここは?!
     ./ つ つ    \___________
  〜(_⌒ヽ ドキドキ
     )ノ `Jззз




竹藪を通り抜け、斜面を登る。

我々の行く手に、何やら建造物のような物体が・・・!




あった?!

Σ(゚∀゚;)


ついに我々は伝説の古墳、寺崎白壁塚古墳を発見した
のであった!
しかも周囲は綺麗に伐採され、まるで我々を迎え入れる
かのように整備されている。
我々は慎重に調査を開始した!












墳丘全景。

一辺が30mの方墳。
周囲にはテラスが広がり、墳丘にはシートが掛けられている。

・・・これは我々以外に、人間の存在を感じさせる。
敵の罠を警戒しつつ、内部調査を決行!




玄室。


す・・・凄い!!

ド━(゚Д゚)━ ン !!!

いきなり視界に飛び込んできた、完璧なまでの横口式石槨!
壁面全てが、切石の一枚岩で形成されている!

我々は、しばし疲れを忘れてこの完璧な造形に酔いしれて
いたのだった・・・


(*´д`*)ハァハァハァアハァ


・・・ああ、この石室内の画像は、後でホワイトバランスを
調整したため、色味が変わっていることをお詫びしておきたい。




・・・しかし、いつまでも感動の余韻に浸っている場合
ではない。

さっそく石槨内部を調査。
その完璧な表面処理に驚かされる。
これほどの逸品が、いままで埋もれていたとは・・・




そして我々が注目したのが、石材の継ぎ目に残る灰白色
の物体である。

・・・これは漆喰だ!
千数百年前の漆喰が、今もなお当時のままに残されて
いたのだった!



(・∀・)イイ!!




よく見れば、壁面のそこここに漆喰が残っている。

これが「白壁塚」の名の由来か・・・
我々は、改めて歴史の重みを実感するのであった・・・




さらに石材の調査を続行。

天井石は切り欠かれ、側壁の上に嵌め込まれている。
この高度な工作に、古代テクノロジーの一端を垣間見た
思いであった。



(*^ー゚)b グッジョブ!!




反対側も調査。

しかも側壁材には、蓋石を嵌め込むための彫り込み加工が
成されていることが判明!
次々に明らかになる事実に、我々は驚きを禁じえなかった・・・



(*´д`*)ハァハァハァアハァ




次は天井部。

この見事なまでの表面処理に、隊員一同から感嘆の
溜息が漏れた。



(*´д`*)パッション!!




天井部の開口部側。

ここにも蓋石を嵌め込むための筋彫りが!
どこまで手の込んだ細工であろうか・・・




ここで勇気ある隊員が、石槨内部への突入を敢行!

はたから見てるとマヌケな光景だが、彼を笑う
ものは誰もいない。
これもまた、この古墳の全てを明らかにするための
崇高な行為なのだ!



ヽ(゚д゚)ノ ええじゃないか




玄室から開口部。

側壁も巨大な切石で構成されている。
我々は調査を終えるにあたり、この古墳の被葬者に
黙祷をささげたのであった。



(-∧-;) ナムナム




決死の調査を終え、墳丘前から風景を眺める。

・・・しかし、これが終わりではない。
日本にはまだ、我々の知らない古墳が数多く眠っている
のだ!
まだ見ぬ古墳に思いをはせ、我々は決意を新たにする
のであった・・・


( ´ー`)y―┛~~ フゥ・・・・・


「水曜スペシャル 高取に伝説の
古墳を見た!」   


・・・また、今回の調査は全てムービーに収めた
ので、ぜひこの感動を味わっていただきたい。




      寺崎白壁塚古墳    総合評価                
  ビギナーお薦め度 ビギナーさんも必見の横口式石槨墳。
  マニアお薦め度 これはもう、絶対見とかないと後悔します。
  交通アクセス状況   病院の駐車場あり。 下車後徒歩約5分。
  観賞のポイント 開口部周りの工作、漆喰、その他見どころ有りまくり。
  その他の注意点  滑落注意。   





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