大野窟古墳



2012年最後の更新はこの古墳。

氷川町大野、県道155号線沿いの吉野保育園側に
ある古墳。
県道沿いに標識があり、坂を上った農地内に保存
されてます。
詳しい位置は下記のマップで。
2010年4月訪問。








巨大な墳丘。

この古墳、長らく円墳だと思われてきましたが、最近の
調査により全長120mクラスの前方後円墳と確認され
ました。








石室開口部。

施錠されてます。
未練たらしく鍵をガチャガチャいじってると、フックが
ポロッっと・・・



エッ(゚Д゚≡゚Д゚)マジ?




予想外の幸運ですが、この機会を逃す手はありません!


ワーイヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノワーイ


まずは羨門部分。
周りの石材に蓋石を嵌め込むための加工がなされてます。




羨道。

凝灰岩の切石を用いた精緻な構造。
羨道長3.84m、幅1.8m、高さ2.08m。
奥に見える出っ張った袖石から向こうが前室。





前室。

前室長2.3m、幅2.16m、高さ2m。
羨道より少し幅が広くなってます。




天井部。

この巨大さはどーよ!



(*´д`*)ハァハァハァアハァ




玄室。

羨道とは一変して、細かい切石をブロック状に
積み上げた精緻極まる逸品!
側壁は大きく持ち送り、奥壁には石屋形と石棺
が据えてあります。

玄室長5.23m、幅2.9m、高さ6.48mと
超ヘビー級の巨大さです!
しかも、高さ6.48mというのは日本最大
の高さ!
もう、涙が出そうです・・・



(;´Д`)スバラスィ ...ハァハァ




そしてお待ちかねの天井部!

四方の壁が持ち送った完璧な天井部。
穹窿式天井とはチト違うような気もします。
石室形状は御船町の今城大塚古墳の石室に
似てるので、比較してみてください。



(*^ー゚)b グッジョブ!!




そして奥壁にある家形石棺。

阿蘇凝灰岩製の逸品で、長さ2.4m、幅1.4m、高さ
1m。
形状は先日現地説明会のあった、奈良県橿原市の
植山古墳の石棺とほぼ同じ寸法とか。
2つの石棺の関連が興味深い。

このように近畿の影響も見られることから、被葬者は
近畿と関係の深い有力者であった可能性が高いです。


( ・∀・)つ〃∩ ヘェーヘェーヘェーヘェーヘェー




石棺底には大きな窪みが!?


 Σ(゚д゚lll)ガーン


これはどうやら盗掘坑跡か・・・




石室材には鑿で加工した跡が残る。




かつて壁面に彩色壁画があったそうだが、現在は
ハッキリしません・・・




奥壁。




右側壁。

ここには赤い染料が認められますね。



(*´д`*)パッション!!




床面には石棺蓋の破片が散乱。



(・ω・` )




石室左右には屍床を区切った石材あり。




玄室から開口部。

両袖式。
内部には照明あり。




玄門上部の石積み。

こ、これは凄い・・・・



ヽ(゚д゚)ノ ええじゃないか




全室から開口部。

石室全長は14m。
・・・しかし、今回はホンマ運が良かったわ・・・



( ´ー`)フゥー...




   大野窟古墳    総合評価               
  ビギナーお薦め度  外側からでも見学する価値あり。
  マニアお薦め度  マニアなら絶対見学すべき古墳。
  交通アクセス状況     駐車スペース無し。 下車後徒歩約1分。
  観賞のポイント  私のような幸運が無ければ・・・(・ω・` )  開口部や羨道周りも一級品。
  その他の注意点   ライト推奨。 





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