都塚古墳現地説明会



都塚古墳の現地説明会、行きましたか。
              

うむ、いちおう古墳見学協会を名乗ってる以上、古墳の現地説明会には行かんとな。
・・・しかし、もうちょっと涼しい季節にやってくれんかのぅ〜〜〜、暑くて死にそうじゃったわ。
実際、救急車も来たからのう。
真夏の現地説明会の風物詩ですね。
見学者の年齢層を考えれば、おのずと対策のとりようもあったのでは。
ま、そこはいろいろ事情があったんじゃろ。
まず、これが2009年の都塚古墳じゃ。



うわ〜〜〜、見事に誰もいませんね。
それで、これが今回の見学会の写真。


ぎゃ〜〜〜〜〜!!
いったいどこから湧いて出たんですか?!
湧いて出たとかゆーな! 日本中から熱心な考古学ファンが殺到してきたんじゃ。
ワシの横に並んでたオッサンは埼玉から来たとか言ってたな。
ちなみにワシが10時に到着したときの状態がこれ。



石舞台古墳から南に出たあたり。
怖いことに都塚古墳まで直線距離で350mナリ。
これ、すでに1000人以上並んでるんじゃ・・・・
ここから古墳までキッチリ1時間かかったからのう。
しかし、以前の牽牛子塚古墳の現地説明会で経験済みのワシは、事前に凍ったペットボトルを2本用意しとったのじゃ。
これが地獄の1時間をどうにか乗りきれた勝因かの。
さすが、伊達に歳は食ってませんね。
ほっとけ! 実際、ワシよりはるかに年配の見学者ばかりじゃったから、いつぶっ倒れるかとヒヤヒヤしとったわ。
明らかに体調悪そうな方もいらしたからな。
・・・で、じりじり進みながらやっと墳丘へ。




下の写真は墳丘脇のトレンチ。
これでこの都塚古墳が東西41m、南北42mの方墳だということが分かったそうだ。

しかし、これだけ人大杉だと満足に見学できたんですか?
ほとんど人の圧力に流される流しそうめん状態じゃ。
ただ、ちょうど古墳の説明(7回目!)が始まったから、みんな止まって説明を聴いてたわ。

下の写真をクリックすると、説明全文が聴けるぞ。ちょっと長いけど。




下の写真は墳丘上部とテラス面との境界。

この時間帯で7回目の解説とか、何の罰ゲームですか?
それにこの解説の人、意地でも蘇我稲目の墓だと言いませんね。
ま、考古学関係の立場から言えば、どんなに可能性が濃厚でも決定的な証拠が無い限り、蘇我稲目の墓とは
断言できないんじゃな。
しかしこの人、解説慣れしとるのぅ〜〜〜。 下手な芸人より面白いわ。
考古学者ってお堅い人ばかりだと思ってましたが、意外ですね。
うむ、解説でほっこりした後は石室見学じゃ。
今回は施錠はしてないが、石室に入るのは禁止で玄門から見学。

下の写真をクリックして、石室見学の混乱ぶりを楽しんでくれ給え。




比較用に、デビュー前の石室写真も置いとくぞ。

いやぁ〜〜〜、石室で応対してる係員さんに同情しますわ。
こんな人数捌くの絶対無理です!
勢い余って石室内に突入しようとするオッサンが続出しとったからな。
ただ、前日だと係員もいなくて石棺の裏まで見学できたとか・・・(血涙

ちなみに、これが当日の写真。
扉越しに撮った写真とほとんど変わらん・・・(涙

あらら、ご愁傷様です(笑
それで、話題になってたピラミッド状の石積みはどうだったんですか?
トレンチは墳丘の頂上部にあるのじゃが、不思議なことに見学者が少ないんじゃ。
ここが一番の見どころなのじゃが、よく分かってない見学者が多かったのかな?

これは墳丘南東のトレンチ。





あまり触れられてないのじゃが、封土が層状に版築されてるのが分かる貴重な一枚。




下の写真をクリックして、階段状の石積みを堪能してくだされ。

ピラミッド・・・と呼ぶにはちょっとスケールが・・・
マスコミの煽りっぷりには正直引きました。
マスコミが大げさに騒ぐのはデフォじゃからの。
テレビで見た復元想像図が、まんま岡山の熊山遺跡だったのはツッコミ禁止ということで。

ちょうど正午ごろに見学し終えたんじゃが、まだまだ長蛇の列が・・・
これから見学される方、ご苦労様です。





あと、ちょっと時間余ったので近隣の松阪市の宝塚古墳群を見学してきたぞ。

・・・それ全然近隣じゃないです。



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