笹塚古墳



勝本町百合畑触、亀石交差点から200mほど北東の
尾根南に築かれた古墳。
基壇が直径70m、二段目が直径40mの円墳と
壱岐でも屈指の墳丘規模と石室長を誇ります。

付近の古墳分布は下記のマップで。
2013年2月訪問。













開口部。

南西に開口。
大きさは鬼の窟古墳に匹敵する巨大さ。
羨道長は2.9m。




前室。

この古墳の石室も鬼の窟古墳と同じく三室形式。
幅1.75〜1.9m、高さ1.9m、前室長4m。
 




天井部。

巨石2枚で構成。




中室。

この部屋が一番長い。
幅1.95〜2.05m、高さ1.7〜1.9m、中室長
4.75m。
その大きさに唖然・・・




天井部。

この石室で一番巨大な石材。
長さ約4mほど。




左側壁。

長さ3.7mの一枚岩。




右側壁。

二枚の石材で構成され、手前に一枚石材が立てられ
てます。
後述しますが、これが平田篤胤の記録にあった「神代
文字」の刻まれていた石板らしい。
実際には、側壁の隙間を隠すための石材と考えられて
います。



( ・∀・)つ〃∩ ヘェーヘェーヘェーヘェーヘェー




玄室。

これまた立派な玄室。
幅2.6m、高さ3.3m、玄室長3.56m。
壁面下部には巨石の腰石を据え、かすかに壁面は
持ち送り。



(;´Д`)スバラスィ ...ハァハァ




奥壁。

奥壁前には組合式箱式石棺が安置されてます。





石棺アップ。

幅1.1m、高さ1.15m、長さ2.1m。





内部を拝見。

なかなか精度の高い加工ですな。



(*^ー゚)b グッジョブ!!




反対側も。




右側壁。

この石板が石棺蓋の可能性有り。




左側壁。

壁際に石板が埋まってます。
資料によればこれも石棺蓋の可能性有り。




天井部。

巨石を架けた平天井。





玄室から開口部。

両袖式・・・ですが、床面に注目してください。
溝状に地面が濡れてますね。
これは地下に排水溝があったのでは?



エッ(゚Д゚≡゚Д゚)マジ?




中室から開口部。

ここにも床に排水溝?の跡が。




前室から開口部。

両袖式。
今では見えませんが、床面に大きな閉塞石の石板が
埋まってるようです。

閉塞は羨門と中室入口のの二重閉塞。
6世紀第4四半期に初葬され、7世紀第4四半期まで
追葬及び祭祀が行われていたようです。




これが問題の「神代文字」の石板。

現在では落書きが酷く、文字の判読は不可能・・・



つД`)・゚・。・゚゚・*:.。..。.:*・゚




    笹塚古墳      総合評価         
  ビギナーお薦め度 壱岐でも見学必須の古墳。
  マニアお薦め度 これを見逃しては末代までの恥辱。
  交通アクセス状況  百合畑古墳群に駐車場あり。下車後徒歩約3分。
  観賞のポイント 長大な石室、箱式石棺、謎の石板など見どころ炸裂状態。
  その他の注意点  ライト必須。





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