須曾蝦夷穴古墳







七尾市能登島須曽町、七尾湾に浮かぶ能登島に保存
されてる古墳。
上のパノラマ写真のとおり、一墳丘に二石室を持つ
珍しい古墳です。

古墳手前に蝦夷穴歴史センターがあり、そこから遊歩道
を歩いていきます。
詳しい位置は下記のマップで。
2014年5月訪問。












墳丘全景。

東西18.7m、南北17.1mの方墳。
南に向かって横穴式石室が開口。
向かって右が雄穴、左が雌穴と呼ばれてます。












では、向かって右の雄穴から見学。








羨道。

薄い割石を小口積みにした精緻な石室。
奈良県宇陀地方の石室に共通点を感じます。
手前の広くなってる部分は前庭部かな?




玄門。

袖石が張り出す構造。
高さ、幅とも1mほど。




玄室。

柵があって見学にくいですが、非常に緻密な構造。
奥行きより幅が広いT字型の石室です。
床面にはビッシリ敷石あり。



(;´Д`)スバラスィ ...ハァハァ




天井部。

穹窿式天井を形成。
北陸の古墳では珍しい形式です。



( ´ー`)フゥー...




右側壁。




左側壁。




玄室から開口部。

両袖式。




それぞれの石室にはライトが設置してあり、センサーで
点灯。




羨道から開口部。




さて、次は雌穴へ。








羨道。

サイズは雄穴とほぼ同程度。
緻密な石積みがマニア心をくすぐります。



(*゚∀゚)=3ハァハァ




玄門。

こちらも少し袖石が張り出してます。




玄室。

こちらは柵が無く見学しやすい。
壁面は上部のコーナーが三角持ち送りになってるのが
注目ポイント。
石室や墳丘の類似点から高麗の古墳との関連が
指摘されてます。



(*´д`*)ハァハァハァアハァ




天井部。

こちらも典型的な穹窿式天井。




左側壁。

壁に、整備した際のマーキングが残ってます。
見落としがちですが、床がわずかに高くなっており、
屍床となっていたようです。




( ・∀・)つ〃∩ ヘェーヘェーヘェーヘェーヘェー




右側壁。




玄室から開口部。

資料ではL字型の石室となってますが、厳密には右袖が
極端に小さい両袖式なんだよね・・・



ヽ(゚д゚)ノ ええじゃないか




羨道から開口部。

この古墳もムービー撮影してみました。
下の表の横のムービーアイコンをクリックしてご覧ください。




    須曾蝦夷穴古墳    総合評価           
  ビギナーお薦め度 ぜひ見学していただきたいプレミア墳。
  マニアお薦め度 マニア的には見学必須でしょ。
  交通アクセス状況   駐車場あり。 下車後徒歩約3分。
  観賞のポイント 緻密な石積みと穹窿式天井、特徴的な玄門まわりなど見所だらけ。
  その他の注意点   ライト推奨。 





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