大塚1号墳

記念すべき令和元年の締めはこの古墳で。

広川町大字広川、九州自動車道広川インターすぐ西の丘陵上に保存されている古墳。
北側からアプローチします。

詳しい位置は下記のマップで。
2019年2月訪問。


薮の中に墳丘。

直径30.4mの大型円墳。

あちこちに発掘調査時のトレンチが残ってます。

東側から墳丘全景。

南側に周ると、2基の横穴式石室が開口していました!


(∩´∀`)∩ワーイ


実はこの古墳、1墳丘に2石室を持つ双室墳だったのです。

取りあえず東側の石室から見学開始。

楽々歩いて入室可能なサイズ。

前門から前室。

この石室は複室形式の横穴式石室のようです。
前室の天井部は消失。

玄室。

こ・・・これは?!


Σ(゚Д゚;マジデ!?


非常に状態のいい玄室が完存!
幅約2.5m、高さ約3m、玄室長4mほど。
側壁が極端に持ち送り、石室断面が三角形になってます。
こ、これはイカス・・・!



(;´Д`)スバラスィ ...ハァハァ

天井部。

長細い一枚岩!
この見事な窮隆式天井に、もう言葉も出ません・・・

改めて奥壁アップ。

う〜む、見れば見るほど味わい深い・・・



( ´Д`)=3 フゥ

右側壁。

横長の割石を小口積み。

左側壁の石積みも一糸乱れぬ見事さ!



(*^ー゚)b グッジョブ!!

玄室から開口部。

両袖式。

さらにこの石室の見どころの一つが、この袖石部分。
何とこの右袖石、前後4列になってます!



(;゚Д゚)(゚Д゚;(゚Д゚;)ナ、ナンダッテー!!

左袖部分は前後3列。

玄門から前室。

前室長2mほど。
前門の袖石も前後2列になってます。

前室、右側壁。

左側壁。

前室から開口部。

羨道から開口部。

石室全長は8mほどか。

興奮冷めやらぬまま、西側の石室へ。

開口部側から全景。

これも歩いて入室可。

前門から前室。

この石室も複室形式の横穴式石室です。

前室。

幅の広い前室が完存。
幅約2m、高さ約2.5m以上、前室長2mほど。

前室天井部。

これまた見事な出来栄え。
窮隆式天井に近い形状です。



(*´д`*)ハァハァハァアハァ

縦位置で玄門を撮影。

玄室。

東側の石室に勝るとも劣らない玄室が完存。
幅約2.5m、高さ約3m、玄室長4mほどと東側石室と同規模か。
側壁の持ち送りが緩い分、こちらの玄室が広く感じます。
古墳とかアレ8号墳のトップページの画像の玄室です。



(;´Д`)スバラスィ ...ハァハァ

天井部。

玄室前部が見切れてしまった・・・



/(^o^)\ナンテコッタイ

縦位置で奥壁全景。

東側石室には無い大きな鏡石が大迫力!

右側壁。

この滑らかに持ち送る石積み、惚れ惚れしますわ・・・



(*^ー゚)b グッジョブ!!

左側壁も完璧。

玄室から開口部。

両袖式。

縦位置で天井部まで。

そして、玄門の袖部分も多重構成。
右袖は前後3列。

左袖は極太の石柱が2列。

前室、右側壁。

左側壁。

前門の右袖部分は2列。

左袖も2列。

前門から羨道。

石室全長は9mほど。

西側から。

右奥が東側石室。

この大塚古墳群、5基の古墳群でしたが工事で3〜5号墳が消滅。
東側に2号墳は存在しているはずですが、今回は見当たらず。

しかし、これまででも屈指の石室でしたわ・・・



( ´ー`)フゥー...

    大塚1号墳         総合評価             
  ビギナーお薦め度  状況的にお薦めしにくい。
  マニアお薦め度  これはもう、万難を排しても見学すべき逸品。
  交通アクセス状況    駐車スペース無し 下車後徒歩約3分
  鑑賞のポイント  見事な玄室の石積み、天井部の構成、特徴的な袖部分など見所ありまくり。
  その他の注意点      ライト必須。 冬季推奨。



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