地蔵寺古墳



加古川市平荘町池尻、県道79号線里下新田交差点から
北西100mほどの地蔵寺に古墳がある・・・はずですが
地蔵寺の境内にはそれらしい墳丘は見当たりません。
その代わり、山門の側に石棺仏が建っていました。

向って右の石棺仏は、組合せ式石棺の側石に仏像が
掘り込まれており、向って左側の石棺仏は、縄掛突起の
ある家型石棺の蓋を利用したものです。




背面から。

右側の石棺蓋には、縄掛突起の痕跡が認められますね・・・


(;´Д`)スバラスィ ...ハァハァ








・・・さて、寺の境内を散々捜しても古墳は見つからず、
諦めて帰ろうとした時、天の啓示が!

「寺の周りも捜してみたら?」

その天の声に導かれて捜索したところ、寺の外れの
小屋の裏で古墳を発見!

言葉で位置を説明しても分かりづらいので、左の画像を
ご覧下さい。





何と、小屋の陰に隠れるように説明板が建っています。

・・・もっと見つけやすい場所に建てとけよな・・・


【#・∀・】ムカムカ








開口部も、雑草で巧みに隠蔽されております。
この上は地蔵寺の石垣で、石室全体が地蔵寺の
屋敷の下に潜り込んでいます。




玄室。

高さ、幅とも2m弱、玄室長3.5mほどの精緻な石室。
平板な巨石を用いており、表面を平滑にするために
鑿で丁寧に加工されております。
よく見ると、鑿で削った跡が確認できます。

・・・しかし、この巧みな石材の組み合わせ方といい、
この古墳の製作者はかなりの名人ですな・・・


(*´д`*)パッション!!




玄室から開口部。

両袖式。
羨道部分は小ぶりな石材が用いられています。

・・・このアンバランスさがたまらん・・・


(*´д`*)ハァハァハァアハァ




     地蔵寺古墳   総合評価           
   ビギナーお薦め度 精緻な工作の玄室を見逃すな!
   マニアお薦め度 マニアでも納得の素晴らしい石室です。
  交通アクセス状況   お寺の前に駐車場有り。 下車後徒歩約1分。
  観賞のポイント 玄室の精緻な石材加工。 特に表面処理に着目したいですね。
  その他の注意点   ライト推奨。 夏季はマムシ、ハチに注意。





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