陰田1号墳



この古墳、島根・鳥取の教育委員会が発行している
小冊子「山陰の古墳 〜古代ロマン探訪〜」
に載っていたので訪問してみますた。

冊子では、国道180号線から直に行けるような記載が
されてますが、実際は山陰道の側道から迂回して
陰田の集落に入ります。
左に簡単な地図を作成してみました。
国道180号線に沿って集落内の道路を南進し、
大きな池を通り過ぎた辺りで、小さな尾根が突き出て
いて道路が微妙に右カーブになっています。
その尾根に右手の果樹園に入る獣道があり、その上に
古墳があります。
夏場は雑草で完全迷彩を施されているので要注意。
分からなければ素直に現地人を捕獲して尋問しましょう。




はい、これが7月下旬の墳丘です。
全然分からなかったので、田んぼにいた現地人の
オッサンを捕獲して口を割らせました。




開口部。

分かりずらいですか?
ええ、自分もそう思います。




はい、開口部です。
高さは1.5mほど。
大きな袖石が印象的です。




玄室。

コンパクトな玄室です。
幅1.5m、高さ2m、玄室長3mほどか。
奥壁の鏡石は大きな一枚岩です。
天井石も一枚岩で、近畿式の石室と出雲の
石槨石室の中間タイプみたいな印象を受けました。


(;´Д`)スバラスィ ...ハァハァ




はい、これが天井石。
他の出雲の石槨石室にみられるような丁寧な
表面加工が施されています。




玄室から開口部。

両袖式。

・・・このあと、案内してくださった農家のオッサンに
お話を伺ったのですが、

「畑を耕してたら、掘り出した土器を
鍬でぶっ壊しちゃったYO!」

とか、

「手ごろな石があったから庭石に
しちゃったYO!」

とか、ちっとも心温まらない話ですた。


(|| ゚Д゚)トラウマー




     陰田1号墳   総合評価           
   ビギナーお薦め度 畿内の古墳に似ているので、あまり新鮮味は無いかも。
   マニアお薦め度 出雲特有の石室を期待していると、肩透かしを食うかも。
  交通アクセス状況   駐車スペース無し。 下車後徒歩約1分。
  観賞のポイント 石組みは普通だが、細部がやけにキッチリ仕上げられています。
 その微妙な雰囲気の違いを感じ取ってください。 
  その他の注意点  ライト推奨。 夏季はマムシ、ハチに注意。       





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