神光寺その30(二室塚)



さて、この高安千塚古墳群で必ず見学すべき古墳を
一つ挙げるとすれば、この神光寺その30(二室塚古墳)
その筆頭でしょう。
縦に二つの玄室が繋がっている、極めて希少な古墳です。

この写真は2006年3月の写真。
墳丘は藪だらけで、とても墳丘の様子を観察するのは
不可能でした。




開口部。

藪をかき分け、必死の思いで石室に入室した記憶が
あります。
今回も、かなりの苦労を覚悟の上で見学したのですが・・・




工エエェェェェェ(´ロ`ノ)ノェェェェェエエ工

なんと?!
墳丘周りがきれいに整備されています!
確認不能だった墳丘も一目瞭然。
新たに説明板も設置されています!

・・・やっとやる気になったか、八尾市・・・


ウレシ━━。+゚ヾ(o゜∀゜o)ノ。+゚━━ィイ!!








開口部。

高さは2mほどあり、ゆったりと見学可能。




玄室前室。

幅2.5m、高さ3m、玄室長4mほどの大型玄室。
向って左の側壁が顕著に持ち送っています。

・・・しかし、本来奥壁があるべき部分に、もう一つ
開口部があるってのは、不思議な光景です・・・




玄室前室の天井部。

巨石を3個用いています。
写真左が開口部側。




玄室後室。

サイズは前室とほぼ同じ。
奥壁は巨石を用いています。
奥壁上部の石材が一部欠損していますが、保存状況は
まずまずです。




後室天井部。

天井石は2個の巨石を用いています。




玄室後室から開口部。

右片袖式。
このまぐさ石も巨大です。

・・・こう見ると、いかにも一般的な石室です。
ムリヤリ後から増築したような不自然さが感じられないので、
最初から計画的に二室で設計されたのでしょうか・・・?




玄室前室から開口部。

右片袖式。
玄門の袖石がアーチ状に組み上げられているのが特徴的。
天井部の石材が一部欠損していますが、それでも立派な玄室です。

この二室塚古墳、一つ一つの石室は標準的なのですが、
トータルの石室容量では、この高安千塚古墳群最大とか。
・・・どーしてこんな特異な設計になったのか、興味は尽きません・・・


(゚∀゚)神のヨカーン


・・・と、いうわけで、この古墳をムービー撮影しなきゃ末代までの恥辱!
ってことで、ジックリ撮影してみますた。
この希少な石室を心ゆくまで堪能してください。





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