宍道要害山古墳



今回は、第2次出雲征伐の最大の収穫をご覧
いただきましょう。

松江市宍道町宍道、JR宍道駅のすぐ南西にある
要害山という丘陵の山頂にある古墳です。
宍道駅から300mほど南西、松江南高校宍道分校の
東にある踏み切りの脇に、山上への登山口があります。
左の写真の場所です。
一見、左の整備された階段がルートのように思えますが、
これは敵のフェイントです。
こちらを登ると、とんでもなく遠回りなうえ、道無き道を
通るハメになります。
写真右の方に山道が続いているので、それを利用して
下さい。
下記に簡単な地図を作成しましたので参考までに。








この要害山、中世には城郭が築か
れてただけあってかなり急峻です。
途中に児童公園を称する施設が
ありますが、これもインチキ
ですのでスルーするように。
実際に子供が迷い込んだら遭難
しかねない廃墟と化しています。
登ること5分余り、山頂に着くと、
そこには何らかの慰霊碑が建って
いて、その南に石室が露出して
います。




キタ━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━━━!!!!


いや、初めて目にした時は、それまでの疲れも
ブッ飛んでしまうほど感動しましたよ。
何しろ、直径5m以上はありそうな巨岩を掘り抜いて
石室が造られているのです!
石板を組み合わせた石棺式石室はよくありますが、
この巨岩を手作業だけで削るなんて、想像するだに
恐ろしい行為です・・・


((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル




石室を北面から。

天井部が消失していますが、それでも石棺式石室と
しては、最大級の石室です。
どちらかといえば、北河内の石宝殿古墳のような横口式
石槨に近いような印象を受けます。
アレを上下逆にひっくり返したような構造です。
・・・規模からいえば、この宍道要害山古墳の方が
はるかに巨大ですが。




開口部を上から。

ちゃんと開口部の前に、1.5mほどの羨道が岩盤を
削り出して設けられています。
これだけでも相当な重労働なのに、古代人恐るべし・・・




開口部。

幅50cm、高さ1mほどのサイズ。




玄室。

玄室のサイズは、幅2m、高さと奥行きが1.5mほど。
本当に一個の岩盤を掘り抜いているのに感動します。
奥壁に、何やら階段状の凹みが付けられていますが・・・




奥壁の凹みを上から撮影。
幅50cmほどの階段状になっています。
玄室内に降りるには便利ですが、まさかそのために
付けられたのかな・・・?

この地は中世に城郭として利用されていたので、
その時に加工された可能性も考えられますが、
大正時代に発掘した際には副葬品も発見されて
ますしね・・・
謎ですな・・・


(・ω・ )モニュ?




玄室から開口部。

開口部は中央ではなく、やや右寄りに開けられています。
何か意味があるのか、それとも石材の形状のため
こうなったのか・・・
全く、謎の多い古墳です。


(*´д`*)パッション!!


当然、この古墳もムービー撮影しましたので、
巨大石棺式石室の大迫力をお楽しみください。
下のムービーアイコンをクリック!








     宍道要害山古墳   総合評価          
   ビギナーお薦め度 ビギナーさんにも、ぜひ見学していただきたい逸品です!
   マニアお薦め度 山上に鎮座する超大型石棺式石室。 これを見逃しては
 マニアの名折れ!
  交通アクセス状況    駐車場スペース無し。 大型車進入注意。
 下車後徒歩約5分。
  観賞のポイント 超巨大石棺式石室。 もう、時間の許す限り隅々まで見学していただきたい。
 いや、マジで。 (*´д`*)ハァハァハァアハァ 
  その他の注意点 夏季はマムシ、ハチに注意。          





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