出上岩屋古墳



琴浦町出上の集落内に、民家に囲まれるようにして
残っている古墳です。
あまりにも込み入った場所にあるので、詳しい地図を
作成することができません・・・
現地で尋ねれば、懇切丁寧に場所を教えてもらえる
でしょう。
この古墳も、大山町の高田26号墳みたいに民家の
中庭みたいな場所にありますが、どうも個人の所有物
ではないみたいです。




道路から見えない場所にあるので、現地人に教えてもらって
場所を特定できました。

・・・とはいえ、民家の庭先を通らなければならないので、
お家の方に一言挨拶すると、
「どうぞどうぞ、中までゆっくり見ていってくださいね。」
と、やけにフレンドリーな態度で迎えられました。

コフニストに優しい街、出上地区・・・


( ;∀;) カンドーシタ




開口部。

西向き?に開口しています。
高さは1m弱。
四つん這いにならないと苦しいサイズです。


======_| ̄|○




狭い開口部を抜けると、前室があります。
幅2m弱、高さ2m、奥行き2.5mほどか。
後室の玄門部は、巨石の真ん中を四角く
刳り貫いた造りになっています。
幅50cm、高さ1.5mほどの開口部。
その精緻な加工は必見です。


(;´Д`)スバラスィ ...ハァハァ




後室。

巨石を組み合わせた豪壮な石室。
幅2m、高さ2.5m、玄室長3mほどか・・・
奥壁の鏡石は巨大な一枚岩、側壁も表面加工した
巨石を2段積みにしています。

奥壁の鏡石の縁に沿って、側壁が微妙に持ち送っている
のがイカス・・・


(*´д`*)パッション!!




後室天井部。

巨石を2個使用。
これもキチンと表面処理されていますね。




後室から玄門を。

このタイプの石室は、鳥取県西部に多いそうです。
・・・そういえば、玄門部の石材と奥壁の鏡石は
形状が似ていますね。
側壁の角度を合わせるために、似たような形状に
加工したのかも・・・


(・∀・)チゴイネ!




側壁の石材加工。

巧みに形状を合わせているのが見事です・・・




前室内部から開口部。

両袖式。
前室の天井石は欠損していますが、それ以外は
良好に残っています。
開口部下に、閉塞石らしき石材も見えますね。




前室側壁。

荒々しい鑿の跡が残されています。
千数百年前にこの古墳を造った古代人の息吹が
伝わってくるようです。


(;´Д`)スバラスィ ...ハァハァ


・・・帰宅してから判明したのですが、この古墳も
鳥取県のインターネット情報では非公開
なっております。
しかし、隣家の人はやけに見学者慣れしていた
様子だったので、実際には問題ないかと思いますが・・


(;・∀・)


下のパノラマ写真は側面からの全景です。
左側が開口部。








     出上岩屋古墳   総合評価           
   ビギナーお薦め度 現地人に尋ねて、見学してみてください。
   マニアお薦め度 巨石を用いた特徴的な石室。 レア度も高いです。
  交通アクセス状況   駐車スペース無し。 大型車進入注意。
 下車後徒歩約1分。
  観賞のポイント 玄門部分の刳り抜き加工に側壁の加工痕等、見どころ盛りだくさんです。
  その他の注意点  ライト推奨。  個人宅の庭先を通るので、挨拶は忘れずに。      





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